明けがた雲が多く寒かったが、やがて晴れて気温も上がってくるらしい。
山茶花の花の白きが五弁にひらく冬の賜物この美しさ
紅の花つけて山茶花ひらきたる少し古ければ花弁を散らす
垣に添うて赤、白の花咲き並ぶ山茶花美し冬この季節
『論語』子路二七 孔子曰く「剛毅朴訥、仁に近し。」
端的でいい言葉である。そして、そのとおりだ。
剛毅朴訥よき言葉なりかくあれば仁徳に近し疑ひもなく
『春秋の花』 太宰治
・一万五千円の学費つかって、学問して、さうして、おぼえたものは、ふたり、同じ烈しき片思ひのまま、やはりこのまま、わかれよ、といふ、味気ない理性、むざんの作法。 『二十世紀旗手』(1936)の断章。主人公の苦い「自嘲」がある。大学出の「自嘲」。大西巨人『神聖喜劇』第四部の断章、そこには主人公の烈々たる「他嘲」がある。
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「生活とは何ですか。」/「わびしさに堪へることです。」随想『かすかな声』
一万五千円の学費を使っておぼえしは味気ない理性むざんの作法