2024年12月5日(木)

明けがた雲が多く寒かったが、やがて晴れて気温も上がってくるらしい。

  山茶花の花の白きが五弁にひらく冬の賜物この美しさ

  紅の花つけて山茶花ひらきたる少し古ければ花弁を散らす

  垣に添うて赤、白の花咲き並ぶ山茶花美し冬この季節

『論語』子路二七 孔子曰く「剛毅朴訥、仁に近し。」
端的でいい言葉である。そして、そのとおりだ。

  剛毅朴訥よき言葉なりかくあれば仁徳に近し疑ひもなく

『春秋の花』 太宰治
・一万五千円の学費つかって、学問して、さうして、おぼえたものは、ふたり、同じ烈しき片思ひのまま、やはりこのまま、わかれよ、といふ、味気ない理性、むざんの作法。 『二十世紀旗手』(1936)の断章。主人公の苦い「自嘲」がある。大学出の「自嘲」。大西巨人『神聖喜劇』第四部の断章、そこには主人公の烈々たる「他嘲」がある。
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「生活とは何ですか。」/「わびしさに堪へることです。」随想『かすかな声』

  一万五千円の学費を使っておぼえしは味気ない理性むざんの作法

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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