2024年12月3日(火)

朝は寒いが、以降は快晴、暖かい。

  おとろへて瑠璃の浄土をおもひをり心弱りかさうでもあるまい

  褐色の多く雑れるあけぼの杉じきに冬木に変る木の下に立つ

  (はちす)の弁のつらなる円形の(うてな)に坐す大日如来のきびしき表情

『論語』子路二五 孔子が言う「君子は事へ易くして説ばしめ難し。これを説ばしむるに道を以てせざれば、説ばざるなり。其の人を使うに及びては、これを器にす。小人は事へ難くして説ばしめ易し。これを説ばしむるに道を以てせずと雖ども、説ぶなり。其の人を使うに及びては、備はらんことを求む。」

  君子をば説ばしむること難し道以てこそよろこぶものを

『春秋の花』 斎藤史
・かそかなる心ほのめき粧へりぼたん雪ふり華やかなるも 『朱天』(1943)所収。

「雪の日における女性の内面の寂寥と外面の華やぎと。」
・ねむりの中にひとすぢあをきかなしみの水脈ありそこに降る夜のゆき

  雪のふる時少なきにふりだせば心はなやぐ、かなしみもあり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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