2024年12月29日(日)

良い天気である。

  妙なる音たたへたる山茶花の白き花びら透けてただよふ

  赤と白の山茶花の花ちかくにあり赤き花少し濃厚にして

  白き花には薄あかき縁取り山茶花の高貴、清純なる花びら動く

『論語』憲問二〇 孔子、「衛の霊公の無道(むどう)なるを」言う。康子(こうし)が曰く「(そ)(か)くの如くんば、(いか)にしてか喪なはざる。」孔子曰く「仲叔圉(ちゅうしゅくぎょ)は賓客を治め、祝鮀(しゅくだ)は宗廟を治め、王孫(おうそん)(か)は軍旅を治む。夫れ是くの如くんば、奚んぞ其れ喪なはん。」

  仲叔圉、祝鮀、王孫賈それぞれなれば衛の国治まる

『古事記歌謡』蓮田善明訳 八 タマヨリ姫

  赤玉は 緒さへ光れど     色もうるわし赤玉は 貫く緒までさえかがやいて

  白玉の 君が装し       けれども真白い玉の様な

  尊くありけり         君の装いぞ慕わるる

トユタマビメノ命の夫ホヲリノ命の答えた歌(九)

  沖つ鳥 (かも)()く島に      鴨も並んで泳ぐ島

  わが率寝(ゐね)し 妹は忘れじ    そこに寝た日の面影は

  世の(ことごと)に          忘れられない 死ぬまでも

  沖つ鳥鴨潜く河に近づきて世のことごとを思ひ忘れず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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