2024年12月26日(木)

晴、15℃くらいまで上がるらしい。

  暁闇の県道を行く大型トラック赤信号にゆったり停止す

  信号の赤から黄色そして青走りだすべしわが乗る自動車(くるま)

  払暁に地平の色はだいだいに染まりゆくなり未だ寒し

  県道を通る自動車のすくなくて横断歩道でないところ渡る

『論語』憲問一七 子路が言ふ。「桓公、公子糾を殺す。召忽これに死し、管仲は死せず。子路曰く「未だ仁ならざるか。」孔子言ふ「桓公、諸侯を九合して、兵庫を以てせざるは、管仲の力なり。「(殉死をしなかったのは小さいことで)其の仁に如かんや、其の仁に如かんや。」

  殉死せぬ子路は武力を用ひざるそのことたしかに仁に如かんや

『古事記歌謡』 五 ヤチホコノ神 出雲から大和の国に行こうとして、旅装を整えて片手を馬の鞍にかけて、片足を鐙に踏み入れて歌い給う。

  ぬばたまの 黒き御衣(みけし)を     つやつやの黒いこの衣

  まつぶさに 取り(よそ)ひ      よくよく着けて海鳥の

  (おき)つ鳥 胸見る時        胸見るように身を反らせ

  はたたぎも これはふさはず   見ればこの色 気に入らぬ

  ()つ波 ()に脱ぎ()て      磯辺に波の寄るように 後ろにさっと脱ぎすてる

  (そに)(どり)の 青き御衣を       かわせみ色の青衣

  まつぶさに 取り装ひ      よくよく着けて海鳥の

  奥つ島 胸見る時        胸見るように身を反らせ

  はたたぎも ()もふさはず    見ればこの色 気に入らぬ

  辺つ波 磯に脱ぎ捨て      磯辺に波の寄るように 後ろにさっと脱ぎすてる

  山県(やまがた)に ()きし(あかね)()き      山田に蒔いた茜草

  (そめ)()が汁に (しめ)(ごろも)を       着いて濃染めの緋の衣

  まつぶさに 取り装ひ      よくよく着けて海鳥の

  奥つ鳥 胸見る時        胸見るように身を反らせ

  はたぎも ()しよろし      見ればこれこそよく似合う

  いとこやの (いも)(みこと)       いとしい妻よ 群鳥の

  (むら)(どり)の わが群れ()なば     群れ行くようにわが行けば

  引け鳥の わが引け去なば    引け行く鳥とわが行けば

  泣かじとは ()は言ふとも    泣いたりなどはしませぬと

  山処(やまと)の 一本(ひともと)(すすき)         そなたは気強く言ったとて 山に一本たつ薄

  項傾(うなかぶ)し 汝が泣かさまく    うなだれ伏して泣くように そなたの泣くのが目に見える

  浅雨の さ霧に立たむぞ     浅雨砂霧しおしおと 悲し涙に曇ろうよ

  若草の 妻の(みこと)         まことは若いわが妻に

  事の 語り言も 此をば     聞かせてやりたい この歌を

  翠鳥の颯爽と飛び河原辺の一本薄に揺れつつ留まる

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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