2024年12月22日(日)

寒い、晴れ。

  まぼろしの猫ところがるリビングの毛足の長き絨毯のうへ

  すすき野をかけぬけてゆく三毛猫の走る姿のピユーマのごとき

  咽喉を鳴らし甘えよりくる三毛猫に癒されてゐるわれも声あぐ

『論語』憲問一三 子路、成人を問ふ。孔子曰く「(ぞう)(ぶ)(ちゅう)の知、公綽(こうしやく)の不欲、(へん)荘子(そうし)の勇、(ぜん)(きゅう)の藝の(ごと)き、これを(かざ)るに礼楽を以てせば、亦以て成人と為すべし。

孔子曰く「今の成人は、何ぞ必ずしも然らむ。利を見ては義を思ひ、危うきを見ては命を授く、久要、平生の言を忘れざる。亦成人と為すべし。」

  子路の問ふ成人について答へたる孔子の文言ていねいなりき

『古事記歌謡』蓮田善明訳 一 スサノウノ命

  ・八雲立つ       雲が立つ立つ 八雲立つ

   出雲八重垣      出雲は雲が垣をなす

   夫妻隠みに      (つま)とこもれと垣をなす

   八重垣造る      (つま)とこもれと垣をなす

   その八重垣を

  出雲の國に八重垣立てて妻隠みにわれもこもれり八重垣のうち

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA