2024年12月20日(金)

寒いけれど快晴。

  一ハン・ガンさんの『少年が来た』を読みよみ終へる光州事件の魂しずめ

  『すべての、白いものたちの』死と生をくりかえす人間讃歌と読めぬか

  に移りゆくハン・ガンの書く小説の彩散文詩、韻文詩それぞれ

『論語』憲問一一

孔子曰く「貧しくて怨むこと無きは難く、富みて驕ること無きは易し。」
富めばいいというのか。安易ではないか。

  貧しさに怨むはたやすく富たれば驕ることなし本当にさうか

『王朝奇談集』から
『古今著聞集』能因法師
・天の川苗代水に堰くだせ天くだります神ならば神
・都をば霞とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関
小野小町
・侘びぬれば身をうきくさの根をたえて誘ふ水あらばいなんとぞ思ふ
女房小大進
・思ひ出づや無き名つ身は憂かりきと荒人神になりし昔を
成通の今様
・雨降れば軒の玉水つぶつぶと云はばや物を心ゆくまで
・いづれの仏の願よりも 千手のちからぞたのもしき
枯れたる草木も忽ちに 花咲き実なると説きたれば
・薬師の十二の誓願は 衆病悉除ぞ頼もしき
一経其耳は扨ておきつ 皆令満足すぐれたり
経信と鬼神
・から衣うつ

  音聞けば月清みまだ寝ぬ人を空に知るかな 藤原公任

・北斗の星の前に旅雁を横たふ
南楼の月の下に寒衣を擣つ

  いづれの仏の願よりも千手の力ぞたのもしき枯れたる木にも花咲かせたり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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