午前五時代はまだ暗いが、やがて明けて青空。満月に近い月が長く残っている。
すねに傷持つわれなれば老いたる日々もそれなりと思ふ
さくら落葉乾きて落つるを踏みゆかむ音乾けるを厭ひつつゆく
大量に片側風に寄せられて落葉朽ち葉を踏み踏み歩む
『論語』憲問九 孔子曰く「命を為るに卑諶これを草創し、世叔これを討論し、行人子羽これを修飾し、東里の子産これを潤色す。」
鄭の国の外交文書は、たいへん優れていて、落ち度がなかった。卑諶以下四人は、皆孔子よりやや先輩の鄭の家老であった。
鄭の国の外交文書のすばらしさ卑諶、世叔、行人、子産の手を経る
『春秋の花』 柄谷行人
・唯物論とは、言語や関係の外在性=物質性を認めること、それらを思惟によって内面化しえないものとみなすことにほかならない。 『終焉をめぐって』(1990)「死語をめぐって」の断章。その論攷中には「日本の近代文学の内面性とは、闘争の回避であり闘争の放棄を闘争と見せかけることである。」という鋭利な指摘も見られる。」
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注意すべきことは、概して、ヒューモアは、一見してそうでないような思想家にこそ見いだしうるということである。
思惟により内面化せざるものとみる唯物論に物質性認め