2024年12月17日(火)

朝から晴れ、でも寒い。

  錠剤を二粒夕飯の後に飲みあと寝る前に三粒を服す

  (カレンダー)の最後の一枚師走なりあと十五日寂しき残日

  師走十日はたちまちすぎて明日は十七日時よ止まれ

『論語』憲問八 孔子曰く「これを愛して能く労すること勿からんや。忠にして能く(おし)うること勿からんや。」

  愛すればよく労せんや忠なればよく(おし)ふるや師といふものは

『春秋の花』 失名氏
・大阪のカレドーニアによく行きし友の二人は戦死し果てぬ

十五年前にも一度この歌のことを書いたが、今日も作者を知り得ていない。太平洋戦争中、一等兵私は、離島要塞における陸軍病院娯楽室の古雑誌で、たまたま読み、

銘肝した。作者は職業歌人ではない…「カレードニア」は喫茶店かバーの名前ならんか。同じ作者の作品が二首…他の二首も秀歌であった。ちのみしか、ふつつかにも私は覚えていない。その一首の上の句、「街を行き人けすくなき国に住み」だった。
  *
・倶会一処なみだのうちに生くれども御祖の里は日々に近けれ  すべて失名氏
・構はずに前進せよといふ戦友の手より胸より血は流るるを
・現し世はたとへば草に見る風のあるかなきかに事消えゆくも

  渋谷の名画座がありしころなりき講義をさぼり唐獅子牡丹

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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