2024年12月15日(日)

寒いけれど晴れ。

  コカ・コーラ炭酸液を飲むときのどこか軽薄な気分に変はる

  軽やかに躍りだす足、右・左交互に跳ぬる跳ぶ動きだす

  この躍りごく自然なり企まず考へず手足交互に動かし

『論語』憲問六 南宮适(なんきゅうかつ)、孔子に問ひて曰く「羿(げい)は射を善くし、(ごう)は舟を(うご)かす。倶に其の死を得ず(どちらもふつうの死に方ができませんでした)。禹と稷とは(みずか)ら稼して天下を有つ。」そして孔子は答えず。南宮适出ず。孔子曰く「君子なるかな、(かくのごと)き人。徳を尚べるかな、若き人。」

  しづかなるもの言ひをする孔子なり南宮适を褒めたまひけり

『春秋の花』 茨木のり子
駄目なことの一切を/時代のせいにはするな/わずかに光る尊厳の放棄//自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ  『自分の感受性くらい』(1977)

「精神の立派な在り方」
・とかくして不平なくなる弱さをばひそかに怖る秋のちまたに 土岐善麿『雑音の中』
 *
・だから決めた できれば長生きすることに/年とってから凄く美しい絵を描いた/フランスのルオー爺さんのように/ね 「わたしが一番きれいだったとき」の終節。

  みづからの感受性こそ守るべきものなれど時代、社会に流されてゆく

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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