2024年12月10日(火)

まあ晴れている。今日もMRIを取りに病院に出かける。

  幽霊のごとく木の葉の垂れさがるしかもまだらに赤くもみぢし

  闇の中にこの木に遇えば怖ろしきまるで幽霊葉を垂れてゐる

  柳の葉枝垂れてどこかさびしげに幽界にいるごとくにありき

『論語』憲問第十四 一 憲(孔子の門人。あざなは子思)、恥を問ふ。孔子曰く「邦に道あれば穀す。邦に道なきに穀するは、恥なり。」

  憲が問ふ恥とはいかん孔子曰く邦に道なきに穀するは恥

『春秋の花』 林芙美子
・雪降れば 亦心温く/机上の薔薇枯るるといへど/吾が孤独の星座/つねに風沙に開く

『林芙美子全詩集』(1969)所収『一章』
・髻にあかき花挿し紅をつけ天に問ひたき侘びの日もあり

『放浪記』『三等旅行記』
  *
・秋はいいな/朝も夜も/私の命がレールのようにのびて行きます。
詩『秋のこころ』の終節。

  雪降ればこころも温し室の内薔薇も枯れたり孤独の星座

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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