2024年11月29日(金)

朝、太陽は雲の中だったが、その後よく晴れている。

  三日月の雲無き夕べの空に浮く群青色にひかりのごとく

  針を刺すごとくに月の鋭きに縫ひ合わさるる群青の空

  夕ぐれて高きに浮かぶ三日月たうてい手にはふれざるものを

『論語』子路二一 孔子曰く「中行を得てこれに与せずんば、必ずや狂狷か。狂者は進みて取り、狷者は為さざる所あり。」

積極進取の「狂」とひきこみがちで慎重な「狷」

  中庸の人なくば狂、狷を求めるべしと孔子言ひにき

『春秋の花』 田能村竹田
・詩人の咏物、画家の写生ハ、同一の機軸ナリ。形似稍易く、伝神甚だ難し。

『山中人饒舌』(1835)所収。「咏」は、〝詠〟にひとしい。「伝神」は〝精神を伝えるように表現すること〟である。
・月ヲ喚ビ風ヲ招キ沽フベシ/一家将ニ去ッテ蒲蘆ニ宿ラントス/琵琶湖上三万頃/王侯ニ属セズ釣夫ニ属ス 『自画漁父ニ題ス』

  伝神のむつかしきことを知るべしや形は似やすけれども志は難し

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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