2024年11月21日(木)

雨は上がったが、寒いのだ。

  大空をさざ波なして退きゆかむ雲の末端にひかりありけり

  黒雲が灰色となり雲ほどけ青き空みゆ大山絶巓

  峡ごとに白雲溶くるごとくなり山肌低く流れゆくなり

『論語』一三 孔子曰く、「苟も其の身を正しくせば、政に従ふに於いてか何か有らむ。其の身を正しくすること能はざれば、人を正しくすることを如何せむ。」

  いやしくも身を正しくせば政のおいても恐れることなし

『春秋の花』 吉本隆明
「また、晩年まで老いずにじりじりとのぼりつめて、ばたりと倒れた大家もいる。たとえば夏目漱石であり森鴎外である。」『詩的乾坤』(1974)「感性の自殺」の断章。
「私は、吉本の自愛を切に念ずる。」
  *
「それから/世界の病巣には美しい打撃を/あたえねばならぬ 「崩壊と再生」終節。

  晩年まで老いずにのぼりつめるがよいかおのづからに任せることもよいではないか

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA