2024年11月20日(水)

朝から雨である。ずっと降るらしい。

  笑ひ茸、泣き茸、怒り茸、迷ひ茸、死に到る茸なべて毒あり

  紅葉の季節は毒もつ茸の季節またひとり森より迷ひ出でたり

  狂ひやすき人は狂ひて踊りだす月のある夜は茸が笑ふ

『論語』子路一二 孔子が言ふ。「如し王者あるも、必ず世にして後に仁ならむ(もし天命をうけた王者が出ても、今の乱世ではきっと一代(30年)たってはじめて仁の世界になるのだろう。

  この世では王者になりても一代後はじめて仁の世の中になる

『春秋の花』 西行
・年たけて又こゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山 『山家集』所収

「勝手にしろとでもいう外ない傑作」
・ゆく水のすべて過ぎぬと思ひつつあはれふたたび相見つるかも 
古泉千樫『屋上の土
  *
あはれいかに草葉の露のこぼるらむ秋風立ちぬ宮城野の原

  宮城野のすすき原ゆくわが父のたましひか銀の蓬けたる影

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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