2024年11月18日(月)

今日は曇天。夕刻からは晴れて来るようだ。

京都へ二泊、無事帰ってきた。紅葉には少し早かった。しかし街路の欅の葉は散りはじめていた。

  街路樹の高木の欅の葉は落ちて茶色に色づく乾反葉を踏む

  ちらりちらり欅の散る御池通り足弱のわれと妻が携へ

  旧友二人と料理屋の個室に会をもつたのしき時間たちまちに過ぐ

『論語』子路一〇 孔子曰く、「苟も我れを用ふる者あらば、期月のみにして可ならむ。三年にして成すこと有らむ。」
孔子はなかなかに自信家だ。

  かりそめに孔子を用ふる者あらば一年にしてよろしきが三年あらば十分ならむ

『春秋の花』 金子薫園
・秋くればまづ君がうへしのばれぬ桐もひと葉ののきのゆふ風 

『かたわれ月』(1901)所収。「うせし一葉女史をしのびて」という詞書が付いている。樋口一葉が粟粒結核で夭逝したのは、その四年前の十一月。若い薫園が一葉を敬愛してのは極めて自然であったろう。
・雲井より笙の音すなり君はいま月のみふねに棹やさすらむ 『かたわれ月』
 *
・うつし世に汝と山河の巡礼に出でむ日もがな空のうららかさ

  一葉女史の死を弔ひて鷗外もわかき薫園も惜しみたりけり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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