2024年11月1日(金)

今日から11月だ。一年が早い。空は晴れているが、やがて雲が多くなり、雨が降るらしい。

  手の甲にも老班があるいつのまにか老いの極まるわれにあらずや

  陰毛にも白きと黒木が混じりをりああわが軀老いたるかなや

  夜に起きる回数ふえて年寄りと気づくわれには妻もおなじく

『論語』顔淵二三 子貢、友を問ふ。孔子曰く、「忠告して善を以てこれを道びく。不可なれば則ち止む。自ら辱めらるること無かれ。」

  本当の友なればいつか気づく。さにあらねば則ち縁をきるべし

『春秋の花』 久坂玄瑞
・竜田川、むりに渡れば、紅葉が散るし、渡らにゃ聞かれぬ、鹿のこゑ
    ↓
・むかし思へばアメリカの/独立したのもむしろ旗/ここらで血の雨ふらせずば/自由の土台が固まらぬ」 秩父事件にかかわる民謡。
    ↓
・やや遠きものに思ひし/テロリストの悲しき心も――近づく日のあり。 啄木

「支配権力側の理不尽が、しばしばそのような境地に、被支配者側の自覚的な単数ないし複数の精神を、追い詰めるのである。(深く肯う。)

  たひらかなる世を望みたるわれなれど時にテロルを思ふことあり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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