2024年10月26日(土)

曇りだ。

  秋の日の夕焼空をいろどれる白、灰、桃色、橙もある

  天井には大裁判官が袖ひろげ何かのたまふ偉さうにして

  いつまでものらりくらりと良くならず微熱のありて足はふらつく

『論語』顔淵一七 季康子、政を孔子に問ふ。孔子対へて曰はく、「政とは正なり。子(ひき)ひて正しければ、孰か敢へて正しからざらん。」

  政治とは正なりあなたが率いればたれか敢て正しからざらん

『春秋の花』 菅茶山
・酩酊シテ佳節ニ酬ヘ/醒メ来レバ已ニ曙光/挿頭セシ前日ノ菊/猶枕辺ニ在リテ香シ 『黄葉夕陽村舎詩』(1812)所収「十日の菊」
     ↓
『和漢朗詠集』「菊は重陽のために雨を冒して開く」皇甫冉

『古今集』「秋の菊匂ふかぎりはかざしてむ花よりさきとしらぬわが身を」紀貫之

  わが生も十日の菊とおもふなりなべて遅れてあとを追ふばかり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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