曇りだ。
秋の日の夕焼空をいろどれる白、灰、桃色、橙もある
天井には大裁判官が袖ひろげ何かのたまふ偉さうにして
いつまでものらりくらりと良くならず微熱のありて足はふらつく
『論語』顔淵一七 季康子、政を孔子に問ふ。孔子対へて曰はく、「政とは正なり。子帥ひて正しければ、孰か敢へて正しからざらん。」
政治とは正なりあなたが率いればたれか敢て正しからざらん
『春秋の花』 菅茶山
・酩酊シテ佳節ニ酬ヘ/醒メ来レバ已ニ曙光/挿頭セシ前日ノ菊/猶枕辺ニ在リテ香シ 『黄葉夕陽村舎詩』(1812)所収「十日の菊」
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『和漢朗詠集』「菊は重陽のために雨を冒して開く」皇甫冉
『古今集』「秋の菊匂ふかぎりはかざしてむ花よりさきとしらぬわが身を」紀貫之
わが生も十日の菊とおもふなりなべて遅れてあとを追ふばかり