2024年10月25日(金)

朝、しとしと雨。その後曇天。

  病中食なればか塩分すくなくてコロナの残余か味覚常ならず

  かぼちゃの煮物が発する黄金のひかりありわが視覚甚振る

  粥すくふ箸にとまどふ口中を粒つぶれ匂ふ魚沼界隈

『論語』顔淵一六 孔子が言う。「君子は人の美を成す。人の悪を成さず。小人は是れに反す。」

  孔子のたまふ君子は人の美をなすが小人はその反対ならむ

『春秋の花』 夏目漱石
・二人の頭の上では二百十一日の阿蘇が轟々と百年の不平を限りなき碧空に吐き出して居る。 漱石『二百十日』(1906)の結尾。作中の「圭さん」は阿蘇の噴煙を「文明の革命(無血の革命)になぞらえ、その必要を(正しく)力説する。
・赤き煙黒き烟の二柱真直ぐに立つ秋の大空

  秋の空に真直ぐに立てるあけぼの杉風強ければ葉々散りにけり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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