朝から晴れていい天気だ。ただ少し暑い。
マスクかけて妖しき風体のわれならむ余儀なくトイレの前に倒れき
手品師の集団のやうに倒れたるものを囲みて守らむとする
この日より点滴棒と看護師に付き添はれゆく夜のトイレに
『論語』顔淵一五 孔子が言う。「博く文を学びて、これを約するに礼を以てせば、亦以て畔かざるべきか。」
書物を読み礼の実践にてひきしめれば道にそむかずと孔子のたまふ
『春秋の花』 島木赤彦
・一本の蠟燭の灯に顔よせて語るは寂し生きのこりつる 『太虚集』1923
「関東震災」二十四首中の一首。
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・この夜半に生き残りたる数さぐる怪しき風の人間を吹く 与謝野晶子『瑠璃光』
「これらは『天災』に数えられる。広島に投下せられた核兵器は、『人災』であった。そしてそれは、二十四万七千の人命を束の間に奪い去ったのである。」
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・空澄みて寒き一と日やみづうみの氷の裂くる音ひびくなり
人災は人災としてアメリカに抗議すべきをおこたる日本