2024年1月7日(日)

七草の節。朝は暗く寒いが、日中は日が出て暖かである。週数回のリハビリで少しはよくなっているものの、悪性リンパ腫の三回目となると治療法が限られてなかなか寛解とはいかぬようだ。さて、今夜から大河ドラマは紫式部である。せっせと『紫式部ひとり語り』(山本淳子)などを読んでいる。

  わがままなる癌細胞が小脳に居坐ればままならぬことば、歩みも

  三度目の悪性リンパ腫これまででもっとも重き小脳を侵す

  みづからが書き記すメモ読み難く判読不可能なる文字(もんじ)も雑ざる

『論語』八佾一〇をとばしてしまったので一〇を。孔子が言った。「てい」の祭で、(黒きびの香り酒を地に注ぐ)灌の儀式が済んでからあとは、わたしは見たいとは思わない。当時の魯では、位牌などの序列が乱れていたらしい。

  黒黍の酒、地にそそぐ(まつり)終へそれより後は観るを欲せず

『正徹物語』11 『新拾遺和歌集』は、(ため)(あきら)が編纂に当たったのだが、完成を見ず死去された。そのため雑歌か恋歌の部から頓阿が撰をした。頓阿の流れには記録や文書がたしかに伝わっているはずだが。

  『新拾遺和歌集』の撰者(ため)(あきら)死し頓阿に変はる証拠あるべし

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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