2024年1月3日(水)

昨夜、雨が降っていたようで、地面が濡れている。

  不可知、不可触のもののけの一つかわれもしわくちゃやの老い

  めでたきか能登の地震に航空機接触二日つづけて災害起こる

  蟾蜍の冬眠を思ふ土のなかに夢みてゐるか溟き乾坤

『論語』八佾七 君子は争わない。争うとしたら弓争いであろうが、揖譲して升り下りして、そうして飲ませる。「其の争いは君子」である。

  君子は争はぬものしかるにも弓を争ふのちに酒汲む

『正徹物語』7 人麻呂の木造は石見国と大和国にある。石見の高津にそれはあり、人麻呂はここに棲み、ここに死んでいる。あれこれ書いてあるが、こういうことだろう。人麻呂は、和歌の滅亡せんとする時、必ずこの世に復活し和歌の道を再興することになっている。神として出現したことも度々に及ぶ。

  人麻呂はこの世に神のごとくして幾度もあらはる復活の神

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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