曇りと言っていたが暖かな日である。
リビングの椅子に座りて足もとにとどく日の影踏みしめてゐる
われもまた侘人ならむ閑居してしづかに過す足弱にして
わが眼鏡かつてにがさごそうごくらし昨夜の場所と置き場所違ふ
『論語』八佾二三 孔子先生が魯の楽官長に語った。「楽は其れ知るべきのみ。始めて作すに翕如(集まる)たり。」それを放つと「純如(調和する)たり、皦如(はっきりして)たり、繹如(ずっと続く)たり、以て成る。」
楽を語る孔子先生たのしげなり翕如、純如、皦如、繹如そして成る 字余り
『正徹物語』23 古今和歌集の歌は、表現が古めかしい。本歌として役立つのは業平、伊勢、小町、躬恒、貫之、遍照などであろう。古今集で本歌として適したのは二百四、五十首を超えることはない。正徹は、古今集をあまり高くかっていない。
正徹は古今和歌集を本歌として数を限りてあまり評せず