今日は成人の日らしい。まあ、がんばれ。だれもかれも生きていてほしい。
昨夜から大河ドラマ「光る君」がはじまった。先日にも書いたが、その予習として『紫式部ひとり語り』を読んだ。ちょうどドラマがはじまる前に読み終わった。『紫式部日記』を中心に『御堂関白記』『小右記』『権記』などを使って、紫式部のもの思いを叙したもので、面白かった。色々あるが、最後に紫式部の和歌を引いて、「そう、この身が消えるまで、それでも私は生き続ける」と言わせる。ここは、なるほどよかった。歌を引いておこう。
・いづくとも身をやる方の知らざれば憂しと見つつも永らふるかな
ドラマの方もまあまあかな。主人公の子役が可愛い。
金匙に七草もどきの粥を食ふ老いはふはふ熱きを吹きて
さねさし歌日録の三年分二八五ページよく書き溜めし
災害と事故と戦乱のニュースばかりこの世はかくも渾沌として
『論語』八佾一二 先祖の祭には先祖がいるように、神々の祭には神々がいるようにする。孔子が言う。「吾れ祭に与らざれば、祭らざるが如し。」自分がいないと祭そのものがないというのは、どうなのかと思われるが。
祭に与らざれば祭なし孔子の言のさてかくあるか
『正徹物語』12 飛鳥井家の先祖の雅経は定家の門弟であったので、飛鳥井家の歴代みな二条家の門弟扱いである。内裏仙洞の歌会で、懐紙を三行五字に書くことのみが、他家との違いでその他は二条家と同じである。
かにかくに二条家の門弟の扱いを受けしが懐紙に書くときは違ふ