朝から晴れ。なかなかいい日だ。リハビリ。
郷ひろみのバラードを聴く「さよなら哀愁」せつなかりけり
われにまだ恋する心ありしかも郷ひろみうたふ「さよなら哀愁」
わたしより一歳上のはずである郷ひろみまだまだからだ動く
『論語』述而三四 孔子の病が重かった。子路はお祈りしたいと願った。孔子が「そういうことが有ったか。」というと、子路は答えて、「有ります。誄のことばに『なんじのことを天地の神々に祈る。』とみえます。」と言った。孔子は、「自分のお祈りは久しいことだ。」
珍しく孔子病の重ければ天地の神に祈らむものを
『正徹物語』142 何であろうか「源氏物語では、作中の和歌は本歌に取らないで、物語の内容を取る」と書いてあったと思うが、実際は和歌も多く取っている。「思ふかたより風や吹くらん(恋ひわびて音にまがふ浦浪は 源氏物語須磨巻・光)」とあるのを、定家は、
・袖にふけさぞな旅ねの夢もみじ思ふかたよりかよふ浦風 新古今980
と、詠んでいる。「袖にふけ」とは、願っている。旅寝では寝られないので、せめて自分の恋しく思う方角から風が袖に吹け、というのだ。
旅寝には夢にもみぢの散るばかりせめて恋ひしき人よ風吹け
『伊勢物語』九十二段 恋しい女の家のあたりに、たびたびやってくる男がいた。けれど逢うことはかなわない。手紙を渡すこともできない。その男が詠んだ。
・蘆辺こぐ棚なし小舟いくそたび行きかへるらむ知る人もみな
ちょっと可哀そうではあるが。
いくたびも棚なし小舟を漕ぎだしてゆくへも知らぬ君ならなくに