2023年9月25日(月)
急に秋の気候になったような。朝晩涼しい。リハビリ。 秋の陽のひかりまぶしく部屋に入る何かかがやき反射をかへす 秋の陽の日差し遠くにとどきたりあの世とこの世の境を分けて しづかなるこの世に少し風いづる稲穂は波のかたちにうつ...
急に秋の気候になったような。朝晩涼しい。リハビリ。 秋の陽のひかりまぶしく部屋に入る何かかがやき反射をかへす 秋の陽の日差し遠くにとどきたりあの世とこの世の境を分けて しづかなるこの世に少し風いづる稲穂は波のかたちにうつ...
今日は天気だ。 この国をうるほす稲穂に稔りあり八百万(やほよろづ)の神降りてくるかも けふの風やさしく吹けばさねさしの国にも秋がくる楽しき秋が 秋の風。神坐(いま)す国に稲穂垂りこがねの稔りをやさしくゆらす
秋分の日だそうだ。時折雨が激しく降る。 大山に亡き父の名を読みあぐる儀式ありただ動かずにゐる 大山の豆腐に醤油をかけて食す冷やつこ親しやはらかきもの 飴をもらひ大山を去るわれわれの立場はいづれ議員きてゐる
朝から雨だ。リハビリ。 朝がらすけさも早くに鳴きをればこの地の権利を主張しをらむ 退院して一週経てばけさの雨。雲重くしてさがみの平 車道ゆく自動車の音湿りたり今日も一日雨ふりやまず
雨が時折、そしてずっと降る。 はげしく降る雨、風増して三川のそれぞれの川濁流をなす 雨、風のはげしくなれば川水の暈増えてただ濁流をなす 濁流に流るる木々の幹にある木川はがれてただの丸太か
外は暑いらしい。リハビリ。 うろこ雲。龍のかたちにつらなりて朝焼け色に染まり流るる 小鷺二羽、雌雄わかねど黄金の垂り穂の田んぼに降りてくるなり あのビルのむかふに始祖鳥がはばたけば人間はいつか鬼に化したり
今日も病室の窓を見ている。 いかづちのときに閃く。雷神は激しく雨風を地上に降らす 赤ちゃうちんをかぞえつつバスに阿佐ヶ谷へゆくとき父のあたたかき香よ 窓からの巨大ロジテック群白き雨にかすむやうなり遠く見えつつ