2023年2月14日(火)

朝から曇り空だ。大山にはうっすらと雪がかぶっている。昨日は寒かったのだ。   冬枯れの欅の樹皮に触れゆくに金属めきて荒立つはだゑ   末枯(すが)れたる枝に枯れたる枝がからみ冬ならではの異様なる姿 心臓ペースメーカーのお...

2023年2月13日(月)

8時過ぎから雨、そして寒い。一日雨。   ひよどりの木の間隠れに鳴き立てば見えぬ木の間に応ずるひと声   冬木々の裸の枝に拠りて鳴くすずめかしましもう一羽くる   揺れながら鳴くすずめごの愛らしく目(ま)近(ぢか)にすず...

2023年2月12日(日)

午前中は雲が多く、寒かったが、やがて青空が広がる。   木蓮の芽のけばだちは春守る羽織る毛皮の厚きけばけば   毳(けば)だって茶色の醜き芽立ちから汚れなき純白の花咲く不思議 『老子』下篇62   「道なる者は万物の奥」...

2023年2月11日(土)

昨日は一時激しく雪が降ったが、今日は気持ちの良い快晴。   みぞれから小さな雪へ変はるころ防寒仕様の老いも出でたり   傘に降るシャーベット状の雪の暈(かさ)重たくなればときに傾く 付句といったところか   つぶやきは二...

2023年2月10日(金)

午前7時近くから降り始めた雪は、午後1時くらいまで降っていた。その後は雨   風、雪に右に左に翻弄され老いにはつらき駅までの道   荒蕪地の草枯れのうへにいっときを雪たばしれりここはいづくぞ 『老子』下篇59・60   ...

2023年2月9日(木)

朝、西の空に薄青い、少し欠けはじめた月が長く残っていた。風があって寒い。   ひむがしの空ほのぼのと明けてくる今朝は屈託すこし寡なし   くらげ色の残りの月を背景に群れとぶ鳩の家群(やむら)に消えつ あゆみ橋を渡る。  ...

2023年2月8日(水)

曇りがちだけれども、晴れ間もある。柚月裕子『暴虐の牙』上・下読了。呉寅会の暴力騒動を描いて、恐ろしいほどの圧倒的な迫力がある。   なにゆゑにかくも凶暴になりたるか沖虎彦をあはれかなしむ   柚月裕子の極道描く小説の容赦...