2023年2月28日(火)

さすがに19℃になるというだけあって、まあ暖かいが、家の中はなかなか暖まらない。マンションの図体(がたい)そのものが冷えているからだろうか。   老い三人が食べ汚す皿、茶碗など洗剤まみれに湯をあびせをり   行住坐臥怠け...

2023年2月27日(月)

朝から青天、雲一つない。   寒桜の類(たぐひ)の花が咲きはじめあたたかくなるきさらぎ終り   毛髪のすくなき頭が痒しかゆし五指にはげしく幾度も掻きたり 昨夜、所要有りて、一人の友に電話する。   友への電話に応ふ低きこ...

2023年2月26日(日)

二・二六事件から87年、雪ではない。よく晴れて寒い日である。この国ではクーデターがおこる気配もないが、世界情勢は実に不穏である。   妄想に蹶起をおもふ若き日のわれにもありき青臭きころ 昨夜、木蘭の木の下にひとりたたずむ...

2023年2月25日(土)

晴れているが、なかなかに寒い。   重ねたる小皿のけさの音ぞよきひむがしの空あかるむ頃に   朝に立つ食器を棚に収むる音わが手が立つる日課(ノルマ)の音なり   ひむがしの空より来たる朝のひかり町の家居の壁面照らす 橋を...

2023年2月24日(金)

今日はずうっとうす曇りの空で、なんとなく寒々しい。   蛇口開け湯になるまでの一分ほど家の内しづかなりただ水の音   朝はまづ食器の始末 皿、碗のふれあふ音に今朝もはじまる   朝日なくば蕭条として淋しきよあけぼの杉の枯...

2023年2月22日(水)

青天である。されば寒い。   夜の光と朝のひかりが交差するこの時惜しみ妻とたたずむ   建物の角を巧みに廻りこむ飛行上手の若きひよどり 今日も川向こうの町へ。   己が影を追ふやうに低く飛ぶ鳶(とんび)若き羽根色ひかりを...