2023年9月5日(火)

病室は五階の端、窓側である。秋の田が見える。

  かろやかに小雲(せううん)ひむがしへ流れゆくこの軽やかさ秋のものなり

  穂の垂れて刈りしほ近しこの秋もたけてゆくなり黄金の田に

  この日ごろ黄金の田に穂の重く刈りしほ近く秋もたけゆく

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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