2023年8月2日(水)

今日も暑い。正津勉『「はみ出し者」たちへの鎮魂歌』(平凡社新書)読了。文章が、雑なのが気にかかるが、対象が面白い。なにしろ最初が大逆事件の大石誠之助の死を悼んだ与謝野寛なのだ。

  大石誠之助の死をうたふ与謝野寛 無茶苦茶の死をうたひうやむやにせず

  大杉栄、伊藤野枝、そして橘宗一を手にかけし権力の手先、軍を憎む

夏深し魂消る声の残りけり (『友へ 大道寺将司句集』)

  永山則夫の死刑ありしか。抗議の声 魂消(たまぎ)る声の拘置所にひびく

  春洋の死を身も世もあらずかなしめる折口信夫堪へがたきかも

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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