2023年3月16日(木)

朝から晴れ。外は暖かだが、部屋の中はいささか寒い。

  朝の日を蒐めて明るきあけぼの杉枯木(かれこ)(だち)なれど枝に赤き芽

  春コートまとふてわたる相模川冷たき風が橋梁を吹く

  数少し減りたるやうに水のうへ残る春鴨喜々としてゐる

  九階のベランダにやや大きめの銀蠅が来てぶきみに光る

『老子』下篇69

  『老子』の兵法言も逆説に「哀しむ者勝つ」至言なるかも

『徒然草』158段

  飲み助のたしなみを説くか盃の底に残せる酒はなにゆゑ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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