2023年3月9日(木)

昨日午後、むすこのところに男子が生まれた。初孫である。名前はまだない。

  ひさかたの(しゅん)(ちう)ふかく生れくるきみの未来のたのしくあれよ

さて今日もまた春らしい空であり、空気である。

  朝がすみ西につらなる山々の春のうづきを隠さうべしや

  哀しげに、また喜々として鳴くしらべ朝のひよどり木々を移ろふ

  石畳に破れ砕け散るむらさきの壜の欠片に朝の日の差す

隣町には空家の庭に大木の木蓮がある。

  木蓮の大木に花咲き満ちて春の午後なにかあやしきけはひ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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