朝は曇っていたが、春らしい空模様になった。
紅梅の花を見つけてふりむけば白梅あまたの花着けてをり
残り汁の豆腐食らふて春昼餉老いのこころの穏やかならむ
『老子』下篇55 「赤子、蜂蠆虺蛇も螫さず、猛獣も拠わず、攫鳥も搏たず。」
久しぶりの『老子』である。相変わらず小気味よい。赤ん坊こそ無為自然であると。
春の日は『老子道徳経』の小気味よさ無為自然解き赤子をたとふ
『徒然草』138段
来し方に恋しきものは枯れ葵。賀茂の祭りの果てたる後の
手ひどい風邪っぴきもあって、しばらく休んでいた『徒然草』と『老子』だが、読めば相変わらず面白い。