春めいた日である。少し暖かいか。筒井康隆と蓮見重彦との対談・往復書簡『笑犬楼vs偽伯爵』を読む。なんだか共感を装っただまし合いのようで、読み物としてはきわめて面白いが。
老作家と老文学者とのばかしあひ、かくも愉快に宿命騙る
妙に春めいた日だ。
ねぢくれたざくろの幹の偏屈を、冬なれば見つ。その性根をば
木蓮の春の芽尖るけばけばの ひかり帯びつつ、いのちの花芽
春めいた日である。少し暖かいか。筒井康隆と蓮見重彦との対談・往復書簡『笑犬楼vs偽伯爵』を読む。なんだか共感を装っただまし合いのようで、読み物としてはきわめて面白いが。
老作家と老文学者とのばかしあひ、かくも愉快に宿命騙る
妙に春めいた日だ。
ねぢくれたざくろの幹の偏屈を、冬なれば見つ。その性根をば
木蓮の春の芽尖るけばけばの ひかり帯びつつ、いのちの花芽