2023年2月3日(金)

今日も寒い。柴田錬三郎『わが青春無頼帖』を読む。「善良な市民になる料簡はない」、戦争体験、とくに二度目のバシー海峡での七時間にわたる漂流、そしてそれこそ無頼を誇る赤裸々な女性体験、さらに眠狂四郎誕生譚。いやいや面白い。

  無頼とは女性を捨つる()ひなるか柴田錬三郎いくたりを捨つ

  沈没し海上に浮く七時間ただ空白の時間と言へり

  わたしにも善良なる市民になる気はなし偏屈でよし頑固がよろし

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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