またよく晴れている。
わが胸が早鐘のごと鳴りひびく頻脈はときに龍の怒りか
暁闇にセブン・イレブンの明かりあり夜に耀くはいのちのひかり
歯に噛めば林檎の蜜のしたたりを甘さを感ず北信濃の香を
『論語』為政八 子夏が孝について聞いたところ、孔子が答えた。「顔の表情が難しい。仕事があれば若い者が骨を折って働き、酒食があれば年上の人にすすめる。さてそんな形の上のことだけで孝といえるかね。」まあ言えないんだろうね。
形だけのことでは孝とはいへないと孔子のたまふ然にあらむかな
『徒然草』226段 けっこう有名な段である。平家物語の作者を指している。信濃前司行長だが、後鳥羽院の時に五徳の冠者と異名に呼ばれるのを恥じて、学問を捨て遁世した。慈鎮和尚(慈円)はそれを不憫と思い扶持をして助けた。この行長入道が平家物語を作り、盲目の生仏に語らせた。比叡山の事、義経の事は詳しいが、蒲冠者についてはよく知らなかったから多くを記していない。その生仏の声を、琵琶法師が学んだということである。平家物語の誕生秘話というところか。どうもこれも薀蓄だな。
信濃前司行長こそが『平家物語』をつくりしと兼好は説く結構詳し