2023年12月9日(土)

またよく晴れている。

  わが胸が早鐘のごと鳴りひびく頻脈はときに龍の怒りか

  暁闇(あかつきやみ)にセブン・イレブンの明かりあり夜に耀くはいのちのひかり

  歯に噛めば林檎の蜜のしたたりを甘さを感ず北信濃の香を

『論語』為政八 子夏が孝について聞いたところ、孔子が答えた。「顔の表情が難しい。仕事があれば若い者が骨を折って働き、酒食があれば年上の人にすすめる。さてそんな形の上のことだけで孝といえるかね。」まあ言えないんだろうね。 

  形だけのことでは孝とはいへないと孔子のたまふ(さ)にあらむかな

『徒然草』226段 けっこう有名な段である。平家物語の作者を指している。信濃前司行長だが、後鳥羽院の時に五徳の冠者と異名に呼ばれるのを恥じて、学問を捨て遁世した。慈鎮和尚(慈円)はそれを不憫と思い扶持をして助けた。この行長入道が平家物語を作り、盲目の生仏に語らせた。比叡山の事、義経の事は詳しいが、蒲冠者についてはよく知らなかったから多くを記していない。その生仏の声を、琵琶法師が学んだということである。平家物語の誕生秘話というところか。どうもこれも薀蓄だな。

  信濃前司行長こそが『平家物語』をつくりしと兼好は説く結構詳し

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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