本当なのかどうか、朝マイナス二度であった。たしかに寒かった。昼も日差しはあるが、空気は冷えている。
オレンジ色に地平は明けてしづかなり『中上健次短編集』読む
明け烏けさまた鳴けばこの世にもとどこほりなく朝はくるなり
夜の標に常夜灯の灯り点りをり明りつぎつぎにたしかめて通る
『論語』為政十九 哀公(魯の国の君主)が「どうしたら人民が服従するだろうか。」孔子が答えた。正しい人々をひきたて、邪悪な人々の上に位につければ、民は服従し、邪悪な人々をたてて、正しい人々の上に位づけたなら、人民は服従しない。」もっともなことだが、人を判断するのは難しいと思う。君主論だね。
直きをぞ枉れるものの上に据ふかくすれば民おのづと服す
『徒然草』238段 自讃七か条の章段で文庫本五ページの量があり、なかなか読みでがある。中に後鳥羽院が藤原定家に尋ねる場面がある。袖と袂を一首の内に入れたら不味いだろうかと聞いたところ、定家は「秋の野の草の袂か花薄穂に出でて招く袖と見ゆらん」(古今集・秋上)があると言われた。
後鳥羽院の質問に答へる藤原定家古歌一首上げ応じたまひき