2023年12月22日(金)

本当なのかどうか、朝マイナス二度であった。たしかに寒かった。昼も日差しはあるが、空気は冷えている。

  オレンジ色に地平は明けてしづかなり『中上健次短編集』読む

  明け烏けさまた鳴けばこの世にもとどこほりなく朝はくるなり

  夜の(しるべ)に常夜灯の(あか)(とも)りをり明りつぎつぎにたしかめて通る

『論語』為政十九 哀公(魯の国の君主)が「どうしたら人民が服従するだろうか。」孔子が答えた。正しい人々をひきたて、邪悪な人々の上に位につければ、民は服従し、邪悪な人々をたてて、正しい人々の上に位づけたなら、人民は服従しない。」もっともなことだが、人を判断するのは難しいと思う。君主論だね。

  (なほ)きをぞ(まが)れるものの上に(す)ふかくすれば民おのづと服す

『徒然草』238段 自讃七か条の章段で文庫本五ページの量があり、なかなか読みでがある。中に後鳥羽院が藤原定家に尋ねる場面がある。袖と袂を一首の内に入れたら不味いだろうかと聞いたところ、定家は「秋の野の草の袂か花薄穂に出でて招く袖と見ゆらん」(古今集・秋上)があると言われた。

  後鳥羽院の質問に答へる藤原定家古歌一首上げ応じたまひき

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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