2023年12月12日(火)

昨夜から朝まで雨。外は霧のような状態で遠くが見えない。10時ころには上がってくる。今日は、石川五右衛門が釜ゆでにされたとも伝わる。

  世に尽きぬ盗人(ぬすびと)(たね)釜のうちに熱さに叫ぶ石川五右衛門

  昨夜( きそ)からの雨に濡れたる枯れ落葉踏みて老耄(ろうもう)の心に愁ひ

  霧閉す海老名の町に物流の倉庫群見えずこれも良き景

  精悍とわれにむかひて前登志夫たつた一度の逢ひに終りし

二日間憩んでいた『論語』と『徒然草』の再開である。  

『論語』為政九 孔子から見た回賛というべきか。ふだんはまるで愚かなようだが、そうではない。回は愚かではない。回は、孔子最愛の門人。孔子より三十歳若かったが、四十一歳で孔子に先だって亡くなる。孔子には残念なことだったろう。

  愚かではない回のことたのしげに語る孔子の口惜しかりき

『徒然草』227段 六時礼讃は、法然の弟子、安楽が経典の文句を集めて作り、その後、太秦の善観が譜を定め声明にした。一念義念仏の起こりである。後嵯峨院の治世からはじまり、法事讃も善観が創始したものである。これまた兼好法師の蘊蓄に見えるが。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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