今日から師走である。そのせいか寒い、一応晴れているのだが。
暁闇に月残るはずが雲の内ほの明こうしてゆくへ知れず
棚雲に覆はれて日の見えざればわづかに朱にひむがし染まる
鷗外の詩歌読みくらす師走一日冬の日あたたかく窓ゆ伸びたり
『論語』今日から為政篇である。一 孔子先生が言う。「政を為すに徳を以てすれば、譬へば北辰の其の所に居て、衆星のこれを共するがごとし(政治をするのに道徳によっていけば、ちょうど北極星が自分の場所にいて、多くの星がその方に向かってあいさつしているようになるものだ。)」これまた私の嫌いな政治だね。だけどまあまあかな。
『徒然草』219段 「呂律の物にかなはざるは人の咎なり。器の失にあらず。」またまた、ある意味では薀蓄と言っていいだろう。
呂律の物にかなはざる、つまり人の咎なり景茂がいふ 景茂は、笛の名人。