今日から妻は福島へ。母は三日間デイケアに。むすこがきている。
昨日のことだが、
国立がんセンター中央の威容に愕くその高層に
築地には日比谷からタクシー。なつかしき江戸の町を過ぎつつ
午前五時いまだ暗きに出かけたる妻のすがたも闇の中なる
スーツケースを引きつつ駅へまつくらな空のもとゆく妻にしあらむ
『老子』下篇79「天道は親無し、常に善人に与す。」(天の道―自然のはこびかた―にはえこひいきはない。いつでも善人の見方だ。)
善人に与するといふ老子の言なるほどとおもふ『老子』読みつつ
『徒然草』187段「大方の振舞・心づかひも、愚かにして慎めるは、得の本なり。」
愚かにして慎めるがよしといふ兼好、善人に与するといふ老子といづれ