2023年11月9日(木)

今日から妻は福島へ。母は三日間デイケアに。むすこがきている。
昨日のことだが、

  国立がんセンター中央の威容に愕くその高層に

  築地には日比谷からタクシー。なつかしき江戸の町を過ぎつつ

  午前五時いまだ暗きに出かけたる妻のすがたも闇の中なる

  スーツケースを引きつつ駅へまつくらな空のもとゆく妻にしあらむ

『老子』下篇79「天道は親無し、常に善人に与す。」(天の道―自然のはこびかた―にはえこひいきはない。いつでも善人の見方だ。)

  善人に与するといふ老子の言なるほどとおもふ『老子』読みつつ

『徒然草』187段「大方の振舞・心づかひも、愚かにして慎めるは、得の本なり。」

  愚かにして慎めるがよしといふ兼好、善人に与するといふ老子といづれ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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