昨日は疲れた。戻れば海老名は昏かった。
卓上に置かれたメガネ一日を疲れし妻の眼鏡がひかる
鶺鴒二羽愛らしきこゑにもつれ合ひ乱舞を見せる九階の空に
もつと高く鳶がめぐれる海老名の空朝飯食ひつつ窓越しに見ゆ
『論語』三「子曰く、巧言令色、鮮なし仁。」わたしにとっては『論語』中もっとも著名なことばだ。ことば上手の顔よしでは、ほとんど無いものだ、仁というものは。ずっと肝に銘じていた。
巧言令色鮮なし仁ときに応じて思ひつつ生く
『徒然草』194段 達人の明察。「明らかならん人の、惑へる我等を見んこと、掌の上の物を見んが如し。」
わが為すところ見通すことの容易なり達人のてのひらにわれら載せらる