2022年8月20日(土)

部屋に風が通り、わりあい涼しい。

一階の扉のまへに裏返る蟬の(しに)(がら)触るれば息ある

触れむとすれば最期の抵抗じじと鳴き手足うごくああ油蟬なり

マンション前の空地の夏草の繫りが今日、老作業員たちによって刈られた。例年の草刈りであればいいのだが、ここから工事がはじまりでもしたら嫌なことだ。

夏草の繁り刈られて更地となるここに棲み暮らす鳥もゐにけり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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