2022年8月13日(土)

朝食の後、近くのこだわりのパン屋に昼のパンを買いに、ついでに平川の河原に遊ぶ家族たちを見て、セブンイレブンへ。午後は五竜テレキャビンに乗って標高1515メートルのアルプス平へ。雪渓も残る五竜岳、大黒岳、唐松岳などの眺望を間近に楽しむ。この圧倒的な山岳風景を観るのは、何度も白馬にきているがはじめてのことだ。いやあ、凄かった。この夜、雨がちの白馬村に花火が打ちあがった。迎え盆の夜だ。

雨ふれば魂なやますごときかな宿りの窓に降る雨ながむ

百年も昨日のごとくに過ぎにけり五竜の峰をめぐる山やま

北信濃の山近づけばここちよき木々の間わたる風しづかなり

高々とロープウェイにのぼりきて尋常尺度に測れぬ山稜

雪渓はなほも筋なす岩稜を雲うごく北アルプスの山

蜩のこゑしづかなる白馬村樹々の影濃く夕ぐれてゆく

八月十三日ひそかに雨のふる夜は迎への盆の花火鳴りをり

盆の夜を旅の宿りに妻とふたり郷土の酒をちびりちびり

六人の侏儒(こびと)の踊りにまじりたる荻原守衛汗かきてゐる

盆の夜の白馬の村の遠花火さびしくあれば旅人ならむ

遠花火果つれば寂しもう一献池田の酒を冷にていただく

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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