山の日だか何だか休日だそうだが、今日から妻の運転で三泊四日の長野旅である。中央高速の渋滞を怖れて早めに家を出る。危ないところであったが、なんとか渋滞にまきこまれず安曇野へ。大王わさび農場、穂高神社、豊科近代美術館などを訪ね、大糸線豊科駅近くのビジネスホテル泊。昼は蕎麦屋を訪ねるが一件目は本日売り切れ、二件目は30分以上待たされての入店だったが、天ぷらも蕎麦もうまかった。夜はホテル近くの常連さんばかりの酒場。長野の酒がうまい。
安曇野の黄の穂ばらみの畔をゆく稲穂の重みを目に感じつつ
ゆたかなる水の流れに添ふごとくお歯黒トンボ金緑の胴
安曇野の空、夏の雲 古き代のままに稲の穂稔るころほひ
社殿では婚礼の式の最中であった。
穂高神社に神鶏失せてさびしきに朗々として祝詞読むこゑ
大糸線に踏切の音のひびきあり旅の一夜の更けてゆくなり