今日は朝から雨がふったりやんだりで、おおかた曇り空。下の階でリノベーションの工事がはじまった。暑さはすこしやわらいだようだ。なんだか妙に『方丈記』を読みたくなって、何度目かの通読。短いのだ。こたびは十歳の小童との遊行のくだり、多く天変地異、火災など世の厳しさをつづる『方丈記』なれど、このくだりのみのんびりした穏やかさがあって、心にのこる。
あぢさゐの葉うらに大きなかたつむり雨のしづくに殻のみのこす
この数日猛暑のためかベランダに置く生ごみに小蠅も涌かず
十歳の小童つれて長明どの蝉丸社までさくらたのしむ