2022年7月13日(水)

朝、妙に涼しい。とはいえだんだんに暑くはなるのだが。ときおり雨もふる。

三島由紀夫『中世 剣』を読む。「中世」は、「いつ来るかわからぬ赤紙(召集令状)にそなえて、遺書のつもりで書いた作品」と三島自身がいう小説で、たしかに緊迫感がある。足利義政の時代の話なのだが、ぶきみに亀が鳴くのだ。ほんとうは亀は鳴かないのだが。「剣」もまた後の三島の死を思わせる一編である。

古き世のことだまを求め読む本の緊迫感にこころ寒けし

コンパクトハンディファンの風に()きもつと猛暑の夏よ来ないか

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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