2022年6月5日(日)

雲が増えている。九階のわが家は、風がぬけてそこそこ涼しい。

あぢさゐの藍の花色目に(しる)くたてば六月(みなづき)梅雨近みかも

水無月は、水無し月ではない。水の月の謂いである。同様に神無月も、神がいない月ではない。神の月である。

つばきの木をおほかたをさみどりの葉が占めて、よみがへりしならむ夏の木つばき

柳田国男「椿の旅」(『雪国の春』)

玉椿の枝をはこびてみちのくへ八百(はっぴゃく)比丘尼(びくに)の行きとどまらず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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