2022年4月19日(火)

朝から晴れている。「亀鳴く」という春の季語がある。じっさいには亀は鳴かないらしいが、おもしろい。『夫木和歌抄』に「川越のみちのながぢの夕闇に何ぞと聞けば亀ぞなくなる」(藤原為家)という和歌があり、それがもとになっているという。

猿沢の池に棲む亀鳴きはじめそらみつ大和の国おおさはぎ

今日の「天声人語」に興味深い蝶の行動とその行動に宛てたことばの解説があった。相手を攻撃するでもなく、二羽のオスがクルクル追いかけつづけるのはなぜか。それはオスかメスか判別できず、やみくもに求愛しているのだという。

蝶二頭からみあひつつとぶ(さま)(まんじ)(ともえ)飛翔(ひしょう)と呼ぶ。やみくもの恋

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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