2022年3月20日(日)

26年前の3月20日未明、今泉重子さんが自裁した。半年前にクモ膜下出血のため亡くなった恋人の後を追った。重子さん27歳。若い死であった。重子さんもその婚約者もわたしの親しい歌友であった。重子は「かさね」と読む。そのお父さんの命名である。芭蕉の『奥の細道』に同行した河合曽良の「重とは八重撫子の名なるべし」を踏まえた愛嬢への命名であった。それにちなんで今日を「なでしこ忌」とする。

生きてあらば五十路のきみと茶を喫すほのぼのとした春もあるべし

木蘭の花咲く枝を仰ぎをりああ若き日のままにきみは笑ふ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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