山が春霞なのか杉花粉なのか、かすんで見えない。まあ春らしい日だ。
どうも数日置きに睡眠の質が悪くなるようだ。午前1時に覚め、それから1時間ごとに悪夢、悪夢の連続である。中の一つは例の採石場につながる夢だった。ただ一つだけよかったのは日々画いている色鉛筆画に啓示のようなものをもらったことだ。早速、夢に示された絵を画いてみよう。それとその絵に付ける賛の一首も夢に観た。一首はこれである。
人の世の情けに頼り生きて来しこの世の外は花ざかりなり
上の句と下の句の関係がどうもとは思うものの、夢の啓示である。
をちこちに梅の花咲く段丘崖心ぬくもり坂にたたずむ