2022年12月4日(日)

朝方は晴れていたが、次第に雲が多くなってくる。

  固き実も仄赤らみてほぐれくる椿の木やがて花にほころぶ

  南斜面(なだり)の公孫樹の大木も葉のうちに黄の色混じへ師走四日

夜の椿のかげに痩せたる雪女郎

貫井徳郎『追憶のかけら』現代語版を読む。貫井らしいと言えばそうなのだが、このミステリイも壮大な構えをとりながら、実に他愛のないといえば他愛のない悪意の物語である。しかし、それでも涙ぐましい結末には泣かされてしまう。作中作が正字正かなで書かれていたものが、新版の文庫では現代語になっているらしい。正字正かな版で読んでみたかった。その方が虚偽を見破りやすかったのではないだろうか。だからと言ってもう一度読もうとは思いもしませんが。

  なさけなきわが身に近きミステリイどこか憎めぬこの主人公

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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