2022年11月7日(月)

少々寒い。雲が多いけれどまあまあ明るい。

  大空のふかきところにわだかまる渾沌こんとん白雲(はくうん)うごく

  九階に覘けばけやきのもみぢ葉もひかりにあかるく散り落ちてゆく

『徒然草』104段・105段

  (えん)にをかしかりしをおもひ出で桂の木ある宿(やどり)過ぎゆく

  有明の月や残れる堂の廊ものがたりするをみなのありき

葉室麟の遺作でもある『星と龍』を読む。楠木正成を主人公にした悪党たちと後醍醐天皇の北条を滅ぼす戦いと建武の新政の時代を対象にした歴史小説。早き死により最後まで読めなかったことがほんとうに残念だが、興味深い楠木正成像だ。

  楠木正成はわがヒーローの一人なり心にうたふ桜井の別れ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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